どちらにも・・・

今、小学高学年のグルーブは年末からのポアントクラスの開始の準備の為、ポアントにリボンを縫い付ける練習を始めています。

お裁縫の不得意な子は悪戦苦闘中。針が上手く入らなかったり、玉止めが出来なかったり。

縫い目一つにも、几帳面な子、おおざっぱな子、最後まできっちりやる子、どんどん縫い目が適当になる子、等々、物凄く性格が表れ、教える方としても、新たな一面を見つける場合も(笑)

 

にしても、今の子達は恵まれているなあ~、としみじみします。

私が初めてポアントを履いた時、シューズのチョイスは、数足しかありませんでした。チャコット、シルビア、数年後にアビニオン。外国製で手にはいるのは昔のカペジオぐらいだったでしょうか。ゴムも今のようなゴムはなく、普通の平ゴムでしたね~。縫い付け方も教えてもらった記憶はなく、見様見真似で、結び方も適当。ロンドンの学校で最初にフリードのシューフィッターさんによるフィッテングの時に、あきれられたのを覚えています。彼女はこんな足に合わない靴で、役に立ってないリボンの付け方で踊るなんて信じがたい、とブツブツ言いながら、丁寧にリボンの役目や結び方を教えてくれました。

 

今では、殆どの先生が縫い方、履き方、リボンの結び方等を直接教えているでしょうし、例え先生に教えて貰えなくても、ネットや雑誌で直ぐ探し出す事が出来るでしょう。それはとても良い進歩だと思います。

 

ただ、私たちの時代、教えて貰える事は少なく、知りたい事は自分で調べる必要が多くありました。調べる媒体も限られていたため、自分自身での創意工夫も必要でした。それは物凄い回り道を強いる事でもありましたが、同時に自分で考える訓練にもなりました。今は、何でも直ぐに調べられ、大抵の事は直ぐに教えて貰える為、自分で考えて創意工夫をしなければならない事が激減していると思います。待っていれば、必要な事は教えてもらえ、それを頑張っていれば評価される、そんな状態に常にいる子供たちは、自分たちが持っている能力を伸ばすチャンスを、ある意味失っているのかもしれない気がします。

かといって、あまりにも情報が無さすぎ回り道をした結果、結果に結びつけれないというのも理不尽です。どちらの状況にも長所短所があり、また、個人の性格によっても適切と思われる状況は違ってくるとは思いますが、良い意味での飢餓感を持たせつつ、支えていく、と言うのが大人の責任になるのかなあ、と考える今日この頃です。

しかし、それは本当に難しい!!・・・です。

PAGE TOP