アンソニー・ダウエル

ダンサー、第3弾(笑)

ダンサーの好みはかなりの部分、個人の趣向によると思っています。ですので、ここに書く感想は一人のバレエオタクの好みの問題として、暖かく見守っていただけると嬉しいです。

 

アンソニー・ダウエル、言わずと知れた、ロイヤルバレエの王子様です。

私がイギリスに居た時はロイヤルの芸術監督でした。

 

最初にダウエルを見たのはマカロワとの「白鳥の湖」です。一定の年齢の方々には「名演」として記憶されている映像ですね。私もこれは大好きな「白鳥の湖」の一つです。これ、ダウエルも素晴らしく王子様で、マカロワも文句なしなのですが、私はコール・ド・バレエが好きですねえ。2幕と4幕。4幕の主役2役2人とコール・ド・バレエが作り出す緊迫感はたまりません。

で、ダウエルなのですが、1幕の登場がまたかっこよいのです。お衣裳の着こなしももうプリンス!そのもので。あの品の良さで、少しマザコンの匂いを醸し出しつつ、苦悩するプリンスってものすごく難しいと思うんですけど、もうぴったりなんです。終幕でオデットに謝るところなども、本当にかっこよいのです。

 

ダウエルの映像、昔の日本ではなかなか手に入らず、イギリスに行くまで、見たことがあるのはこの「白鳥の湖」のみでした。ロイヤルのカンパニーのリハを覗き見して(当時の学校生の特権ですね(笑))サポート、凄い!!カッコいい!!とさらに目をハートにしていました(笑)

 

最近はYoutubeで色々、見る事が出来ますね。若かりし頃のダウエルの眠りの2幕のソロは激烈にかっこよいです。ここ、本当に退屈になってしまいかねないシーンなのですが、本当にかっこよい。

ジェニファー・ペニーとの「マノン」は全幕で発売されていますが、他の方との切れ端がたまにところどころ見つかったりして、楽しく検索しています(笑)

マカロワとのロミオとジュリエットはドキュメンタリーで使用されたのか、綺麗な映像で箇所箇所あるのが嬉しい。できれば、全部揃えて出してほしいものです。

 

あと、映像が悪すぎたのですが、メール・パークとの「真夏の夜の夢」、これ綺麗な映像でぜひ見てみたいです!だれか、デジダルリマスターしてくださらないかしら・・・・

 

実は「リーズの結婚」をダウエルでみてみたい私。ロイヤルの「リーズの結婚」はレスリー・コリアがお勧めな私ですが、この時、相手がダウエルだったらどうなんだろ?と妄想しては楽しんでいます。ムハメドフのドキュメンタリーで、ダウエルがコーチングしている映像があるので、恐らく当たり役だったと思うんですよね。

 

昔の映像で、ものすごく若いダウエルがアントワネット・シブリーと眠りの3幕のパ・ド・ドゥのリハをしているシーンを見たのだけど、テクニック的に本当にふた昔前のスタイルで。リプカへの入り方とか、さすがの私でも、これは厳しいと感じる昔っぷりだったことに本当に驚きました。いつの間にか、現代でも通用する踊り方になっているんですよね。プロになってから、近代的なスタイルに修正してマスターしたってことなのか、と推測し、凄いなあ、とますます尊敬なのです。

バリシニコフもそうなんですが、キャリアのある一定の年齢まで、明らかに踊りが洗練されて上手くなっているんですよね。これって本当にすごい事だと思います。

 

何年か前のロイヤルの配信映像で眠りをコーチングしていて、僕は古い人間だけど僕の時はこうやっていてね、と教えていて、だけどそのアドバイスで若い2人の踊りが一気に品が良くなって、古いの大好き、もっと教えて~~!!と心に叫んだとか叫ばなかったとか(笑)

 

ただそこに立っているだけで、何かが伝わるってすごい事だなあ、としみじみ感じさせてくれる方の一人だと思います。

 

 

 

 

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