子供が初めて観に行くバレエ。

バレエを習い始めたてだったり、親御さんがバレエをお子さんにみせたかったりした場合、さて、何を観に行けばよいのだろう?と悩まれる方は多いのではないでしょうか?

 

コロナ禍で外国の有名バレエ団の来日公演は減っていますが、少しづつ戻ってきています。

最近は映像配信やYoutube、DVD等、観る事が出来る映像が膨大にありますが、それでもやっぱり劇場に足を運んで、劇場でバレエを観る事はまた特別な経験だと思います。

 

バレエを観に行ける年齢は、個人差もありますが、静かにじっと座っていられるようになってからでしょうか(笑) 早ければ小学校2年生前後からかと思います。

ここで言う「バレエ」はカンパニー(バレエ団)による有償の「公演」の事でバレエを習っているお友達が出る「発表会」ではありません。お友達の発表会は恐らく、もっと小さいお子さんも観に行けるようになっていると思います。

 

バレエ団の公演の場合、演目選びを悩む事になると思いますが、小学生中学年くらいまでで、バレエフェチでないお子さんの場合は、あまり難しい演目はおすすめしません。

観て楽しめる古典ならば、代表格は「くるみ割り人形」でしょう。舞台転換のセットの切り替えも見ごたえがあるものが多いですし、物語も複雑ではなく、何より、全2幕なので、短めです(笑) 音楽も耳になじみがあるものも多く、それほど退屈せずにみられると思います。

もう一つは「シンデレラ」でしょうか。シンデレラは意地悪な姉たちが上手だと本当に面白くなります。お話も子供でも良く知っているものですので、楽しめるのではないでしょうか。

 

有名どころで、小さなお子さんにあまりお勧めしないのは「眠りの森の美女」です。ちょっと意外でしょうか。ただこれは私個人の意見ではありますし、小学高学年以降でバレエ大好きっ子たちは大好きな演目になるのではないでしょうか。

小さなお子さんにお勧めしない最大の理由は、ともかく長い!!にあります。

プロローグ付きの全3幕です。上演時間は休憩も入れるの3時間近くになる場合もあります。プロローグ、3幕は面白いと思いますが、1幕はもしかしたらお子さんには退屈な場面が多いかもしれません。2幕最初の「狩りの場」デジレ王子の登場のシーンなのですが、ここはバレエを良く知っている大人でも余程でないと眠りに誘われかねないシーンです。カットするバレエ団もあるくらいです。

「眠りの森の美女」も上手にカットして改訂版として子供達にも観やすい長さにしているバレエ団もありますので、その場合は観やすいと思います。

 

「白鳥の湖」はバレエ好きな子にはお勧めです。多分一般的なバレエのイメージと一番合致する演目ではないでしょうか。ただ、これも長い事は長いので、夢中になってみる事が出来ればあっという間でしょうが、退屈に感じてしまうと厳しいかもしれません。ちなみに私個人は小学校2年生の時に親に連れられて観に行った「白鳥の湖」がキッカケで、バレエを始めたそうです。公演自体の記憶はもうありませんが(;^_^A、その時のプログラムを、大切に何度も何度も読み返していた事ははっきり覚えています。

 

個人的には最初に観に行く本格的なバレエ公演は全幕物がお勧めです。踊り、音楽、衣裳、セット、全部が一体となって物語を描き出すのがバレエの醍醐味でもあるからです。

今は子供さん達の為に、色々な演目を観やすいように短めにして、公演しているバレエ団も沢山あるので、その中から選ぶというのも一つの方法だと思います。

 

「ジゼル」「ロミオとジュリエット」などの悲恋ものは、少し大きくなってからの方が良い気がしますが、4年生5年生にもなれば、楽しめる子も沢山いるのではないでしょうか。

ヨーロッパではある程度の街にはオペラハウスがあり、オペラとバレエの公演が交互に行われているところが多いですが、日本では、そのようにバレエやオペラが身近にある環境は難しいです。新国立劇場が出来、ホームとなる劇場を持ったバレエ団がシーズンを通して公演を出来るようになったことは、本当に大きな変化でした。

同じ演目でも、バレエ団が違うとびっくりするくらい違う作品になる事もありますし、同じバレエ団、同じキャストでも公演の出来栄えとしては全然違う事もあります。一番のおすすめはある程度定期的にバレエを観に行き、色々と見比べてみる事でしょうか。

 

日本の忙しい学校生活を送りながらバレエを頑張っている子供達は、劇場にバレエを観に行く時間をひねり出すのも大変だと思いますが、自分がやっている事が最終的にどういうことなのか、観る事もとても大切な練習の一つだと思いますし、モチベーションアップにも繋がるかもしれませんね。

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