佐々木朗希選手にみる、「大切に育てる」ことの大切さ

大谷選手に続き、凄い選手が出てきましたねえ。あ、野球の話です。

 

私、実は子供時代「ドカベン」の大ファンでして(笑) 全巻持っていて、繰り返し読みふけっておりました。その影響で高校野球を見始めまして、やまびこ打線の池田高校のファンとなりまして、水野選手を応援したり、その影響でアンチPL学園だったりしました。その後、プロ野球も見る、というかラジオ中継を聞くことが多かったのですが、ようになり、藤田監督時代の巨人ファンでした。当時札幌にはプロ野球がなく、北海道のほとんどの人は巨人ファンだった気がします。篠塚さんとか斎藤さんとか、好きでしたねえ~。

バレエが忙しくなり、留学等もあり、すっかり今は離れてはいますが、さすがに大谷選手や、佐々木選手クラスのニュースになると耳に入ってきます。佐々木選手が高校生の時の投げる投げない論争も知っていました。

 

スポーツ界で少しづつ始まっている、子供時代の過度の練習と過度な競争をやめていこうという動き、バレエでも起きないかなあ、と実は思っています。

スポーツそれぞれで、逸材と言われる選手がいるように、バレエでも、あ~この子は、という子がいます。バレエ界の発展のためにも、バレエが好きな才能がある子たちが育っていくことが理想ではあるのですが、色々と難しい問題も含まれています。

 

これは、個人的な意見ですが、プロとしてバレエを踊るということは、大人のやる事だと思います。

どれほど才能にあふれていても、15,16の子がプロとして舞台に立ち続ける事は、どうしても首をかしげてしまいます。バレエに何を求めるか、にもよるのでしょうが、私自身は舞台でみるバレエにはテクニックの披露ではなく、演劇等と同じように、バレエという表現方法を使って作り出される、その時だけの世界を、物語を見たいのです。そうなると、やはり人生をある程度過ごした人ではなければできない事というものはあると思うのです。そのため、ダンサーとしてのピークは20代中盤から30代前半、その後30代中盤後半にかけて、どれだけ素晴らしい舞台を作れるか、は恐らくその方のストイックさによってかなりの差が出るのだろうな、と考えています。

 

結局は、ダンサーが己の身体を使って、己の感情、理性、感性をバレエという表現方法を通して客席に届けてくれて、初めて芸術になるのだと思います。テクニックはあくまでその手段であるべきなのですが、近年テクニックの要求度が相当上がってきているため、テクニックの習得がすべてに優先されている気がしています。そして高度なテクニックを習得する年齢がどんどん低年齢化していることが、果たして本当に良いダンサーを育てる事になっているのか、危惧を持っています。

勿論、身体の発育上、無理な負荷をかける事で将来の怪我の心配も多々あるのですが、バレエが「舞台芸術」として残っていくためには、今のテクニック重視と低年齢化は問題となるのではないでしょうか。テクニックは必要です。それは間違いなく、きちんと積み上げられた基礎の上に習得されたテクニックなしではバレエたりえません。と同時に、そのテクニックで何を表現したいのか、表現すべきなのか、そこの重要性が薄れている気がするのです。

コンクールで、あまりに手慣れた様子で、なんの精神的な高揚も感じさせなくヴァリエーションを踊りきる若い子たちの様子を見ていると、なんとも言えない気持ちになってきます。

 

身体的に才能がある子たちを集めて、教育をした場合、テクニックの習得は保証されます。その習得を急ぐよりは、さまざまな芸術に触れ、色々な問題を考え、色々な感情を味わい、感受性を高め、人としての厚みを出せる素地を作る事に時間を割いてもいいのではないでしょうか。最終的には舞台で踊る人の人間としての魅力が、そのまま舞台のパワーになり魅力になるのですから。

 

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