パート1はこちらです。
若者と死
日本では熊川哲也さんが映像に残していますね。
映画「ホワイトナイツ」の冒頭は、ミーシャの「若者と死」から始まります。
「ホワイトナイツ」は映画としての出来はともかく、この「若者と死」を残してくれただけで、ミーシャファンの私としてはおつりがくるくらいです。(笑) ローラン・プティがバリシニコフのために振り付けの改定をしたそうですが、本当に迫力のある素晴らしい作品です。
当たり前のことながら、テクニック的にも凄いのですが、それ以上に画面越しからでも伝わってくる「何か」があって、見る側の精神状況によって感じるものは違うかもしれませんが、衝撃的に響くものがありました、私は。
ミーシャ自身、この作品に何か感じるものがあったようで、自身の写真集のインタビューの中で、コメントを残しています。題材としては、若者が「死」に誘されていくお話で、小さい子供にはおすすめしませんが、高校生以上のバレエ好きな方には是非ともみていただきたい作品でもあります。
テーマとヴァリエーション
これは、ゲルシー・カークランドとの公演がアメリカでTV放映され、その映像がYouTubeにアップされています。バックはABT。目を凝らすと、コールドバレエの中にシンシア・ハーヴェイらがいます。昔の映像なので、画像が荒いのが残念。バランシンの作品がバリシニコフの魅力を存分に生かしているか、というのは議論があるところですが、全然良い出来です。つっこむとしたら、一番最後のショルダーのリフトの時、ゲルシーのつま先が伸びていないのが惜しい!!!(笑) いや、でも、コールドを含め、かなりお気に入りの映像です。
バランシン作品とバリシニコフの相性については、う~ん、どうなんでしょう。バランシンの作品は一人の才能あるダンサーを目立たせものではものではないですし、ミーシャを生かそうとして振り付けた作品でもないので、想定の範囲内なのではないでしょうか。他のダンサーと比べてどうと言う訳ではなく、ミーシャにスポットを当てているわけではない、というだけなのではないでしょうか。大体バランシンの作品は女性が目立つものの方が多いですし・・・・ ←ファン的負けず嫌い発言(笑)
ちょっと話はずれますが、バランシンが似合う!と思ったのはダーシー・バッセルです。彼女の「アゴン」は本当に良かったです。
サポート
私がミーシャで凄いなあ、と思うことの一つにパ・ド・ドゥのサポート時の足さばきの綺麗さにあります。パ・ド・ドゥの時、大抵の男性は女性のサポートを優先するため、どうしても足元が甘くなりがちです。でも、ミーシャの場合、リフトでも女性の後ろでサポートをしながら移動する場合でも、最低限の足の動きで、大抵の場合は女性と見事なシンクロをしていて、本当に2人の動きが一つにまとまっていて綺麗なのですよね~。
先日、インスタグラムで「Three Chopin Dances」をホワイトハウスで踊っている映像を見つけました。パートナーはPatrica McBrede、振り付けはジェームス・ロビンス。これ、本当に良かったです。見事に大人のバレエ、といった感じで、サポート時にシンクロ率が半端なく、いや~、優雅!
う~ん、こんな踊りをこんな近距離で見れるなんて、アメリカのVIPはずるい!!と思ったとか思わなかったとか(笑)
最近は、昔の映像やら写真やらがデジタル化されてネットにアップされています。そんな中、ミーシャとデイム・メール・パークがロミオとジュリエットを踊っている写真を見つけました。なんとも意外な組み合わせで、いや~動いている映像はないものか、見てみたい!と渇望しています。というか、ミーシャのロミオ、写真でしか知らないのですよね。是非是非見てみたい!!!映像残っていないのかしら~~
以上、オタクファンの叫びでした。(笑)