足首まわりや踵の痛み、バレエとの関係

*4月6日、加筆しました。

 

バレエを教えていると、生徒さん達から、様々な身体の痛みの相談を受けます。

その中でも、足首まわりや踵など、足首から下の部分、いわゆる「足」部分に関わる痛みは多いです。

 

最近の傾向

最近の傾向としては、低年齢化が顕著です。

昔、10年以上前は、ほとんどが、中学生以上、早くて小学高学年からでした。トゥシューズを履いたり、アンディオールをより厳しく追及したり、大きなジャンプの練習が増えたり、と、明らかに負荷が増え、その負荷に耐えられる強度が無かったり、ねじれが生じたりした為の痛みが多く、原因がバレエのレッスンに起因するものが多かったです。

それが、徐々に小学中学年あたりから、痛みを訴える子供達が増えてきました。

私たちのスタジオに限っては、その年齢ではそこまで強烈な負荷をかけるお稽古はしていなく、痛みが出る理由も、子供達から聞くと「放課後、お友達と鬼ごっこをして沢山走った。」、「運動会の練習していたら痛くなった。」とか「わからない。沢山歩いたからかなあ・・・?」など、変化していきました。

 

そして、昨今、コロナ禍の影響の相当あるのでしょう。

小学校低学年でも、痛みを訴える子供達が出てきています。

 

痛みの原因

私が知っている限り、になりますが、痛みを持つ子に共通している事があります。

それは、足の骨の配列が、複数の原因により崩れてしまっているという事です。

足首から、足の指までの骨の配列が崩れてしまっているため、本来、脛の骨を通って、足首、足の骨、足の指と流れるべき体重による負荷が、一か所、もしくは本来かかるべきではない場所、に集中してしまっているのです。

 

この足の骨の配列(アライメント)はとても大切で、すべての筋肉は骨から骨をつないでいるため、この配列が乱れていると、いくら筋肉を鍛えても筋肉自体が上手く機能してくれないのです。

 

解決法

では、どうやって解決していくのか。一つには筋力の強化があります。

この筋力の強化というのは絶対に必要ですが、と同時に気を付けて行う必要があります。骨の配列を正しい位置に戻して、尚且つそれを支えるようにバランスを取りながら鍛えていく必要があるのです。

骨の配列を治していく事を考えずに、ただただ強化していくと、ほとんどの場合はその乱れた骨の配列を支える筋力のバランスになってしまい、問題は解決しなくなってしまいます。

 

ただ、他人の手を借りて骨の配列を治していっても、自分の筋肉でそれを支えられなければ、数歩歩いただけで、骨は元の場所に戻ろうとしてしまいます。ですので、筋肉を鍛える事、そして骨の配列を整える事、この2つを同時に進めていくことが大切になります。

 

骨の配列を整える為に、インソールは非常に有効です。

特に小学生くらいの年齢では、常に自分が足の上にどう体重を流しているか気を付けながら生活するのは不可能です。その為、普段の外靴と学校で履く上履きに、きちんとサイズの合ったインソールを入れる事で、劇的に状況が改善される場合があります。

インソールの支えによって、足の骨の配列が整った状態で筋肉が働く事が出来るようになり、その結果、痛みも軽減し、正しい方向に筋力がついていく支えが出来るということです。

また、筋肉を鍛えながら、定期的に接骨院などで、足の骨の配列を整えてもらうことも有効な場合もあるでしょう。他の身体の部位のケアも含め、上手に全身のバランスを整えてもらえる信頼できる先生を探すことも大切だと思います。

 

足は全身を支えている

足は、一生に渡って全身を支えてくれる大切な部位です。

足が上手く機能的に使えているかは、全身の疲れ、腰の痛み、肩こり、膝の痛み、果ては頭痛まで影響を与えます。ですので、足が健康である事は全身の健康にも繋がります。足に痛みがあれば、何をするにも億劫になり、行動力も下がってくるでしょう。

状態にもよりますが、痛みが出なくなり、自由に動かせるようになるまでは、一定期間の時間がかかります。特に自分自身の筋肉でしっかり足の骨の配列を維持し、衝撃を受け止める事が出来るようになるまでは、相当期間の訓練が必要になります。これは本当に日々こつこつと毎日、毎日続ける事が大切です。

同じ練習、エクササイズでも、筋肉を使う意識や、注意点をどこに置くのか、で成果は全然違ってきます。自分自身の工夫も大切ですが、第三者にチェックしてもらえる環境なら、その方がいいでしょう。

 

バレエは足先でも表現をする芸術であるために、足の強化に適したものでもありますが、同時に足に負担を強いるものでもあります。

ケアと強化の両立によって、痛みのない状態でバレエを踊る事を心から楽しめる人が沢山増えてくれると嬉しいです。

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