骨のアライメントと筋肉強化

バレエに限らず、筋力強化のトレーニングの際に絶対に着目しなければならないこととして、骨のアライメントがあると思います。

 

アライメントとは英語で、直線上にすること、と言う意味なのですが、これを骨格で使うと、本来骨が組みあがるべき状態で組みあがっていること、となります。もう少しわかりやすく言うと骨格にゆがみのない状態になるでしょうか。

ゆがみの原因は関節の組み合わせのずれです。関節は2つ以上の骨が出会う場所で、動きが起こる場所です。人は関節から骨を動かす事で、体を動かしています。動く場所であるが故にそこにはゆがみが生じる事が多々あります。

骨を動かすのも筋肉なら、関節を支えているのも筋肉です。ほとんどの筋肉は骨についています。もし、関節にゆがみがあるということは、それぞれの骨の向きが本来とは違う向きになっているということです。ということは骨と骨を結び付けている筋肉にもねじれが生じているわけです。そのねじれた状態のまま、筋肉を強化しても状況は改善しません。なのでまずは関節(骨格)のゆがみを治してから、筋肉を強化する必要が生じます。

 

ここで問題になるのは、その関節のゆがみを生じさせているものも、ゆがみを改善するのもの筋肉である、という事です。つまり、どちらにしても筋肉のトレーニングが必要になるのです。そのゆがみが筋力の弱さからくるものであれば強化が必要で、筋力のバランスが悪い事が原因ならば、バランスを取り直す事が必要です。関節の使い方の癖からくるものであれば、その癖を修正する必要があります。そして、どのケースの場合も使うエクササイズの動きとしては殆ど差はないのです。つまりは同じ動きのエクササイズを、目的に合わせ違うように行わなければいけないのです。

 

ここが恐らく一番誤解を招きやすいところなのだと思います。どこか一定の筋肉を強化すれば、怪我をしにくくなったり、バレエのテクニックが上達するわけではないのです。筋肉の強化は必須ですが、と同時に骨のアライメントを揃えていくという訓練も必須であり、むしろこちらの方が、より重要であり、より難しい課題でもあります。

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