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ジェネレーションギャップ

昔、バレエを教え出した頃というのは、自分と生徒の年齢差は10歳から15歳くらいでした。

最近は小学生とも30歳程離れています・・・(笑)

彼女達がDVDの収録年を見ながら、「あ、これ私が生まれた年だ!」やら、「すごい。生まれる前だ!」とか話しているのを耳にすると、うーむとなにやら複雑になります。

そうなのですよね~。私が劇場に通い詰めていた頃、彼女達は卵にもなってなかったわけです。おかげで、今や、シルビィ・ギエムの名前を知らない子が多くなりました。

 

私も立派な日本語を使っている訳ではなく、どちらかというと、流行に流されているのですが、それでも、最近びっくりする言葉に出会います。

営業の若い男性がよく使う、「なるほどですね~」、「お名前様を頂けますか」や、 先日、コンビニで「お温めはどうなさいますか?」と聞かれた時はとっさに意味が分からず、問い返してしまいました。それほど頭は硬くないとは思うのですが、ひっかかる事が多いです。同時に私達が若かった時も諸先輩方は苦虫を噛み潰したような顔をしていたなぁ、と思いだしています。

世代間ギャップというのも受け継がれるものなのね、と自分が徐々に長く生きている世代の部類に入ってきている事を実感している今日この頃です。

ジゼル

ロマンチック・バレエの代表作です。

貴族の青年アルブレヒトが村娘ジゼルに恋をして、ジゼルが事実を知ってショックのあまり死に、ウィリーになってしまい、お墓参りに来たアルブレヒトを、ミルタ(ウィリーの女王)の命令に背いて守る、というお話。う~ん、はしょり過ぎです(笑)

 

アルブレヒトがどういう恋をジゼルにしたか。ダンサーによって、様々な解釈がありますよね。また、ジゼルが村娘としては特殊過ぎる為、母親が領主さまのところで働いていて、お手付きになってジゼルが生まれたので、実はジゼルは貴族の血をひいていた、という説もあるような。

ルグリのアルブレヒトはキザです。特に一幕。本当にフランス人の伊達男というか、プレイボーイといった感じ。純愛路線を見慣れていた私にはちょっと違和感があるくらいでした。かっこいいですけど(笑)

実際に舞台で観た中で、もっとも印象に残っているのは、ギエムの一幕です。ロンドン滞在中に何回かみたのですが、ギエムは狂気や、死を表現するのが物凄く上手で、鬼気迫る迫力がありました。一幕の最後で思わず涙ぐんだ記憶があります。二幕は、テクニック的には文句のつけようがない分、本当に生身の人間の感じがせず、あまりにも「無」で、私はもうほんの少し感情が欲しかったのですが、それがギエムの解釈なんだな、と言う説得力は十分でした。逆にコジョカルの二幕はあまりに人間的で、もう少し一幕との差が欲しい~!と思いました。

有名なアレッサンドラ・フェリですが、一幕の狂乱の場の叫び声だけで、ヴァリエーションのテクニックの弱さを忘れさせるのはさすがですね。強烈に記憶に残っているのが、イヴリン・ハート。最後のアルブレヒトの手をかすめて、お墓に戻っていくシーンは鳥肌が立ちました。アルブレヒトのお話を見たい場合はマラーホフがお勧めです。観終わった後、アルブレヒトの事しか記憶にない事に気付きます(笑)

 

見逃して、いまだに後悔しているのが、ムハメドフとデュランテの最初のジゼル。1991年だと思います。ちょうど初日がテスト中でチケットを買わずにいたのですが、翌日の評判があまりに良くて、あわてて残り2公演のチケットを取りに走ったのですが、すでに完売。この後、デュランテが一気にブレイクするのですよね~。結局私の留学中のジゼルの上演はこのシーズンだけで観れずに終わったのでした。

映像があればぜひとも観てみたいのが、モニク・ルディエールとバリシニコフのジゼル。オペラ座公演でヌレエフが怪我で踊れなかった為バリシニコフが客演したそうな。相性が合うか合わないか、どうだったのでしょうね??

映像で残っていて個人的に一番好きなのが、ナタリア・マカロワとミハイル・バリシニコフのABTのジゼル。これも古い。1977年メトロポリタンでの収録です。

 

留学中、お世話になっていたイギリスの年配のバレエの先生達が口をそろえて言っていたセリフ・・・「マーゴを知らないのは残念ね。ジゼルの2幕では、彼女が手を動かしただけで劇場中が涙したわ」・・・だそうです。

くるみ割り人形

言わずと知れた、チャイコフスキー3大バレエの一つです。

さまざまなバージョンがあって、DVDもびっくりするほど数があります。

非常に個人的な趣味になりますが、私の一番のお気に入りはABTのゲルシー・カークランドとミハイル・バリシニコフのバリシニコフ・ヴァージョンです。スタジオ録画なので、これを実際に舞台にのせるとなかなか厳しいと言った話は聞いた事がありますが(残念ながら、舞台では見た事がありません。)映像として見るには、本当に好きな一枚です。

もう一枚はパリ・オペラ座のヌレエフ版。はたして、くるみ割り人形を見てるか?と言ったらちょっと疑問ですがダンサーがすごい。ヌレエフ時代のこれぞパリ・オペ!と言った感じでしょうか。

オーソドックスなバージョンでは、吉田都さんの金平糖がやっぱり綺麗ですよね~。確か3枚もDVDで発売されてます。

 

でも、どれもずいぶん昔の映像になってしまってますね。都さんの3枚目が辛うじて新しいかな。

ジェネレーション・ギャップにたじろぐ今日この頃です。(笑)

 

去年は・・・

1月も終わろうとしているのに、今更去年もないのですが(笑)、去年は(去年も??)なんだか激動でした。

 

一昨年末に新しいスタジオに移り、スタジオを使いやすくするための雑事のあれやこれや。

そういえば2月にはローザンヌに行っていました。帰国後はローザンヌの準備と留守の間に溜まっていた仕事に忙殺され、

少しづつ発表会の準備も始まり、留学組のビデオ撮影やらコンクール組のリハーサルがあり、あっという間に一年の半分が過ぎていました。

 

夏には札幌でヤン先生のセミナーがあり、それが終わったら、後は発表会一色。

自分でもあきれる位、よく怒りました・・・(笑)

皆さまのご協力を頂き、なんとか無事に発表会が終わったら、残りはあと4日。1日をかたずけに費やし、残り3日は・・・

大体ゆっくりしていたと思います(笑)

 

子供達も、去年の後半は大変な日々だった事でしょう。

練習しても、一生懸命やっても、違う!そうじゃない!踊りたいようには見えない!!と怒られまくり、何を要求されているかもわからず立ちすくむ事も多かったように思います。

自分なりに一生懸命がんばる事と、その成果がどのレベルに到達したのかは全く違う2つの事ですが、その両方を求められたのは殆どの子が始めてだったようです。発表会そのものの出来は、本当にまだまだいたらないところだらけだったのですが、今年に入ってからの様子を見ていると、その子なりの成長している様子が見て取れます。

失敗も涙も歯をくいしばった事もどうやら無駄にはならずにすんでいるようです。

今年一年もまた色々と起きるとは思いますが、子供達が元気に頑張ってくれるであろう事を励みに、頑張りたいと思います。

 

 

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

 

去年、12月27日の発表会は、皆様のおかげでなんとか無事に終える事が出来ました。

本当にありがとうございました。

卒業生達もたくさん、お手伝いに駆けつけてくれ、懐かしい元気な顔を見れて嬉しい一日でも有りました。

 

今年は今日からクラス開始です。また、色々あるとは思いますが、新たな気持ちで一年を迎えたいと思っています。

本年もよろしくお願い致します。

 

バレエ・リーブル一同

あと少し!!

発表会まで2週間をきりました。

明日はスタッフ下見です。先生がたも衣裳、化粧等の準備で結構必死です(笑)

ところが肝心の子供達の緊張感がちょっと切れ気味です。全体のリハーサルも少し慣れ、衣裳にも慣れ、ちょっと気が緩んできています。

緊張感を与える為に怒るのはかなり疲れるのですが、最悪、怒って締め直さななければいけません。

その前に子供達自身が現状に気がついて、気合いを入れなおしてくれるとよいのですが・・・・

 

泣いても笑っても、後少し!頑張って貰いましょう(⌒-⌒)

一か月を切りました。

いよいよ発表会まで一カ月を切りました。

次の日曜日からは全体リハーサルが始まります。最後の追い込みです。

今年は寒くなるのが早い気がします。風邪も流行っていますので、全員が体調を崩さず、あと一カ月乗り切れるといいのですが・・・

 

レッツ・ファイト!

なのです。    ど~いう英語だか・・・(笑)

光陰矢のごとし

あっという間に11月も1/3が過ぎようとしています。

発表会まで2か月を切りました。まだまだやらなけらばならない事が山積みです。

つい最近まで夏だったはずなのに!!!(笑)

 

今年ももう残りわずか。発表会に向け、なんとも忙しい2カ月になるのは確実です・・・

と言ってる自分は・・・

前回、前々回とずいぶん偉そうな事を書きましたが(笑)、じゃあ素晴らしい子供時代を過ごしたか、というとそうでもなく、過去にしでかした事を思い出すと今でも赤面します。

 

子供時代、私は決して器用になんでもこなせる子供ではなく、妄想や思い込みに身体や能力がついていかず、しょっちゅうとっ散らかっていました。ですから、何かをきちんと出来るようになるには時間がかかる子でした。幸いなことに、私の周りにいた大人達は子供だと言って甘やかす事をしない人達が多く、一貫して、やって当たり前、出来て当たり前、出来ない事は出来るようになるまでやって当たり前という態度でした。

まあ、はっきり言って、こちらが右も左もわからずうろうろしていても、これはこうやってやるんだよ、と優しくを教えてくれる人は皆無だったのです(笑) 教えてくれたとしても、手順だけで、それを出来るようにするのは自分。出来ても、出来て当然ですからほめてももらえません。教えてもらうという発想がそもそも無く、先生や先輩の行動や言葉のはしはしから自分で学ぶというのが当たり前でした。

 

そんな子供時代を過ごしていますから、まあ、可愛げのない10代でして・・・ 人に頼るとか甘えるといった発想は無く、甘えたくても方法が分からないという(笑)  バレエは独学ではどうしても行き詰まり、今のように雑誌や教本がない時代です。どんなに練習しても、なにをやればこれ以上になるのか、全くの五里霧中でずいぶん拗ねた期間を過ごしました。口だけはいっちょまえで、夢や希望も見えず、青春ではなく灰色な日々でしたね。

 

世をすねるきっかけもバレエでしたが、立ち直るきっかけもバレエでした。自分がバレエが好きなこと、それ以外の事はバレエ以上には熱中出来ない事がすとんと自分の中に落ちて(あきらめたともいうのでしょうか??)、バレエの先生になる!と決めた途端、子供時代の経験がものすごく生きてきました。10代の頃は、ずいぶんと周りの大人を恨んだものですが、彼らは夢を持った時に具体的に夢に向かって進む力を私にたたきこんでくれていたのです。

灰色の時代があってこその今の私ですけど、10代というのは自分のために仕える時間が沢山あります。拗ねてないで、周りの大人の言うことを聞いてやっておけばよかったと思う事はあります。例えば読書や映画。歴史、特に世界史はもっとちゃんとやっておけばよかったですね。

 

私自身はほめられた高校時代を過ごした訳ではありませんが、子供時代はその人の基礎を作ります。そして10代はその先の人生を歩いていく為の能力の基盤を作ります。やり直しのきかないたった一回の人生のチャンスです。喜んだり、楽しんだり、苦しんだり泣いたりしながら、しっかりと自分の足で歩いていってほしいと願っています。

目標は具体的に

目標をもってこそ練習は意味を持つ、と前の日記に書きました。

その為には目標を具体化させる必要があります。

例えば、綺麗に踊りたい、上手になりたい、では、具体的に何をすればいいのか、あまりにも漠然としています。

自分にとって「綺麗な踊り」とはどういう踊りなのか、考えだすと膨大です。簡単な所から始めれば、甲は伸びていた方がいいのか、膝はどうか、脚はどのくらいのターン・アウトを望むのか、上体はどう見せたいか、等々の身体の問題から始まり、踊りとしてどう見せたいか、たとえば優雅に踊りたいか、元気に踊りたいか、音楽的に踊りたいか等々と言った踊りとしてのクオリティーの問題まで含まれてきます。

 

これらを一気に解決することは出来ません。一つ一つ、具体的に取り組んでいく必要があります。

バレエが難しいのは、これらすべての問題が必ず連動してしまうことです。身体に一か所問題があれば、それは全身に影響します。クオリティーは精神的な豊かさをいかに身体の動きに伝えれるかが大きく影響します。動きにクオリティーを持たせられなければ、バレエには見えません。その為、ひとつの問題に取り組みつつ、常に全体にも取り組まなければならないのです。一か所の問題が解決されたとしても、全身の動きと連動させれなければ変わったように見えないのです。

 

そう考えると、すさまじく大変な事をやっている訳です。でも、必ず上達出来るのもバレエです。何年も何年もかかる道ですが、目標を見失わず、努力を続ける事で、どんな人でもそれなりに踊れるようになるのもバレエのすごいところだと思います。

まずは自分の出来る簡単なところから。そこを探求していく中でおのずと次の課題も見えてきます。

何より、「こう踊りたい!」と言った具体的なイメージを持つことです。そして、そのイメージを構成している要因を一つ一つ見つけては身につけていくことが大事です。

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